椿森クリニック  漢方薬と心療内科・精神科
千葉市の心療内科・精神科・メンタルクリニック 精神科デイケア

はじめに

漢方薬をご希望される方
 椿森クリニックに受診される患者様の中には、漢方薬をご希望される方もおられます。
当クリニックでは、漢方薬の処方が患者様の症状改善に役立つと考えられる場合、どのような漢方薬を処方するかについて、患者様とご相談させていただき、患者様の体質と病気を考えた上で最適な漢方薬を処方することを心がけています。

 漢方薬は、一般に副作用が少ないと考えられていますが、複数の漢方薬を同時に服用する場合や西洋医学の薬と同時に服用する場合には、注意が必要です。また、患者様の中には、市販の漢方薬を購入して服用される場合もあると思われます。
 ただ、漢方薬を処方する際には、患者様の体力と病気の状態とを評価する必要があります。すなわち、患者様、病気、薬の相性を合わせることがとても重要になります。これを「証」を合わせると言いますが、患者様の体質・体調が「実証」であるか、それとも「虚証」であるか等、東洋医学的に考慮しながら処方しないと効果が出ない場合や、むしろ逆効果になって体調を崩してしまうこともあります。
 いずれにしても、漢方薬の服用についても、主治医と相談していただきながら、服用されることをお勧めします。

漢方薬のABC(証を合わせる)

 ①患者様、②病気、③薬の相性を合わせることを「証」を合わせるといいます。証を合わせるものさしとしては、虚実の概念、気血水の概念等がありますが、ここではその中でも大きなポイントとなる虚実の概念と気血水の概念について説明したいと思います。

 もともと虚弱体質の人や病気で体力が弱っている人を「虚証」と言います。すなわち、「虚証」は本来の生命力(気)が弱まって体の機能が低下した状態(「虚弱な人が不健康になった状態)です。一方、体力的に充実している人を「実証」と言います。すなわち、「実証」は体力のある人が有害物によって体の機能が阻害された状態(頑丈な人が不健康になった状態)です。

 一般的には下記のような特徴がありますが、実証と虚証の区別は時に難しく、外見だけでは判断を誤ることがあります。患者様のお話を伺いながら、正確に判断していかなければなりません。


実証

  ・がっしりした体格で筋肉質
  ・声が大きい、
  ・汗をかきやすい、暑がり
  ・体力があり疲れにくい
  ・食欲旺盛、食事のスピードが速い
  ・便秘のことが多い
  ・風邪を低いと高い熱がでるが、回復が早い

虚証

  ・体格がきゃしゃで弱い感じ
  ・声が小さい
  ・汗をかきにくい、寒がり
  ・体力がなく疲れやすい
  ・食が細く、食事のスピードが遅い
  ・下痢のことが多い
  ・がっしりした体格で筋肉質
  ・風邪をひくと熱はあまりでないが、回復が遅い

 実証と虚証に対する漢方薬の治療原理を大まかに考えると、虚証の人は身体の中の「生命力(気)」が減ってしまっているので、それを足す(補法)ことにより治療を行います。一方、実証の人は身体の中の「有害物(邪)」が多くなっているので、それを減らす(瀉法)ことにより治療を行います。したがって、実証の人に補法を行ってしまうともともとの生命力(気)が溢れてしまいます。逆に虚証の人に瀉法を行ってしまうと生命力(気)が枯渇してしまうことになります。この場合、溢れるより枯渇する方が危険であるとして、虚証が実証か迷う時は虚証として治療を始めるの原則となっています。

 このように、漢方薬を処方する際には、虚証か実証かを判断して処方を選ぶことになります。虚証に向くと言われる漢方薬はどちらかというとマイルドなものが多く、時間をかけてゆっくり治していく感じであり、実証に向くと言われる漢方薬はどちらかというとアグレッシブなものが多く、時間をかけないで治していく感じがあります。漢方薬の効果・効能の欄をみると、「比較的体力のある人・・・」とか、「比較的虚弱な人・・・」とかといった記載がありますが、前者は実証向き、後者は虚証向きということを示しています。

気・血・水と精神症状

 漢方の考え方の中に、気・血・水の概念があります。「気」は、生命の根源的エネルギーを指し、「血」は、健康を維持するために、全身に栄養を運び、老廃物を回収する液体(赤色で血液と考えてもよいかもしれません)を指し、「水」は、体全体を潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きをなめらかにする液体(無色で水分と考えてよいかもしれません)を指します。これらの気・血・水の各要素が多かったり不足したり、また流れ滞ったりした状態を病態と捉えます。

 この中で、精神症状と特に関係が深いものは、「気」です。「気」の異常には、気虚、気うつ、気逆の3種類があります。「気虚」は、気の量に不足が生じた状態であり、生命の活力が低下していると考えられます。その症状には、倦怠感、意欲の低下、食欲の低下、胃腸機能の低下などがあります。「気うつ」は、順調に体内を巡っている気の循環が停滞してしまっている状態であり、停滞した部分によって症状がでてくると考えられます。その症状には、悲観的な思考、不眠、胸部の圧迫感、喉のつかえ感などがあります。「気逆」は、気の循環が失調(逆転)した状態であり、失調した部分によって症状がでてきます。その症状には、めまい、動悸、発汗等の自律神経症状、不安焦燥感、神経過敏などがあります。

 気うつ、気虚、気逆のそれぞれに応じた漢方の生薬や漢方薬があり、上記の実証・虚証の概念と合わせ、患者様の状態に応じて処方の際に検討材料になります。
「気」の異常以外では、血虚、お血、水帯(毒)がありますが、ここでは割愛します。


当クリニックで用いることが多い漢方薬

当クリニックで用いることが多い漢方薬
 当クリニックでは、以下の漢方薬を処方することがあります。また下記にない漢方薬であっても患者様の症状とご希望を踏まえて処方することがあります。漢方薬をご希望される方は、予診票にご記入いただくか、診察時に申し出ていただければと思います。

(五十音順)
葛根湯(かっこんとう)
 比較的体力のある方に適した漢方です。皆様にもお馴染みだと思います。効能又は効果は、自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のある者の次の諸症として、感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ節炎等が挙げられています。風邪に用いる漢方として有名ですが、発汗作用があり、特に悪寒と発熱のある風邪の初期に用いると効果的と言われています。また頭痛や肩こり、筋肉痛にも効果がある場合があります。葛根湯は一般的によく効くと言われますが、実証の方向きと言われており、服用によって胃腸症状が出る方には桂枝湯(虚証の方向き)を用いることがあります。

加味帰脾湯(かみきひとう)
 体質が弱い方に適した漢方です。効能又は効果は、虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症として、貧血、不眠症、精神不安、神経症が挙げられています。不安や緊張、イライラをしずめ、寝つきをよくする等、精神活動の安定化の効果があります。また胃腸を丈夫にして貧血傾向を改善するという効果もあります。帰脾湯に柴胡と梔子を加えた方剤です。類似の漢方として、帰脾湯は微熱や胸苦しさを伴わない場合、十全大補湯は精神経症状が顕著でない場合に用います。

加味逍遥散(かみしょうようさん)
 比較的体質が弱い方に適した漢方です。効能又は効果は、体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症として、冷え性、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害等が挙げられています。どちらかというと女性向きの漢方です。自律神経機能や内分泌機能の低下による症状で、特に月経異常や生理痛、閉経期に関連した女性の精神神経症状(不安、不眠、動悸、めまい、頭痛)を伴う場合に用います。イライラしたり、また症状が「逍遥」する不定愁訴に効果的であると言われています。類似の漢方として、当帰芍薬散は精神神経症状が明らかではない場合に用います。

帰脾湯(きひとう)
 体質が弱い方に適した漢方です。効能又は効果は、虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症として、貧血、不眠症等が挙げられています。胃腸を丈夫にして貧血を改善するとともに、動悸や不眠、緊張感等の症状を呈している方に用います。類似の漢方として、加味帰脾湯は微熱や胸苦しさを伴う場合、十全大補湯は疲労倦怠感や貧血傾向は同様に対象となる症状ですが、精神神経症状が顕著でない場合に用います。

桂枝湯(けいしとう) 
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効能又は効果は、体力が衰えた時の風邪の初期の症状(寒気、頭痛等)が挙げらています。葛根湯と同じく軽い発汗作用があります。桂枝湯は葛根湯に含まれる生薬の中から麻黄と葛根を抜いたものであり、マイルドな作用が特徴です。動悸や不眠、胃痛を呈する方には葛根湯より向いていると言われています。自然に汗が出やすく、体力のない方に適しています。

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、手足の冷えやすい中等度以下の体力のもの の次の諸症として、習慣性片頭痛、習慣性頭痛、嘔吐等が挙げられています。反復する頭痛や肩こり、下から突き上げるような強い吐き気を伴う場合に用います。また頭痛等について症状があるときだけではなく、再発予防目的に用いるいることがあります。類似の漢方として、釣藤散は、頭痛や肩こりは同様の症状ですが、体力中程度で四肢冷感や吐き気はなく、高血圧傾向の場合に用います。

五苓散(ごれいさん)
 効果又は効能は、口渇、尿量減少するものの次の諸症として、浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタ ル、下痢、悪心、嘔吐、まめい、頭痛、暑気当たり等が挙げられています。利尿作用(身体の中の水分循環 を改善し、余分な水分を取り除く)を持つ代表的な方剤です。身体にたまった不要な水分を尿によって排出 して調整する作用があり、一般的には吐き気、頭痛、めまい、下痢、腹痛を伴う場合に用います。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
 効能又は効果は、比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神証症状があるものの次の諸症と して、高血圧症、動脈硬化症、てんかん、ヒステリー、神経衰弱症等が挙げられています。頭痛、頭重、肩こり等を伴う場合によく用いられます。胸が苦しい、身体が重くてだるい、不快な圧迫感がある場合や、イライラ、驚きやすい等の場合に効果があると言われています。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸や息切れがあり、神経過敏なものの次の諸症として、更年期障害、神経症、不眠症等が挙げられています。身体の熱や炎症に対するとともに、神経の疲れを癒す作用があります。特に体力が低下した方に用いることが多い漢方です。類似の漢方としては、柴胡桂枝湯は体力が中程度の方に用いることが多いです。

酸棗仁湯(さんそうにんとう)
 体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、心身がつかれ弱って眠れないものとされています、心身ともに疲労して不眠、めまい、精神不安、神経過敏を訴える人に用います。特に寝つきをよくすると言われています。類似の漢方として、帰脾湯は顔色不良、不安、抑うつなどを伴う場合、加味帰脾湯は、微熱、心悸亢進を伴う場合に用います。また抑肝散は体力中程度で神経過敏、興奮、易怒の場合に、抑肝散陳皮半夏は比較的体力が低下して症状が慢性化している場合に用います。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
 疲労して身体が弱っている方に適した漢方です。効能又は効果は、病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血等が挙げられています。身体の活動エネルギーが低下している場合で、病気の後や慢性疾患等が原因で全身倦怠感が強い時に用います。体力と気力を補い、元気を取り戻します。類似の漢方として、補中益気湯は貧血や皮膚の症状等を認めない場合に、人参養栄湯は不眠等を伴う場合に用います。

真武湯(しんぶとう)
 新陳代謝が低下して体力が低下している方に適した漢方です。効能又は効果は、新陳代謝の沈衰している次ものの次の諸症として、胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良、胃下垂症、ネフローゼ、高血圧症、神経衰弱、心悸亢進等が挙げらています。身体を温め、身体の機能を高める作用があります。また水分の循環を改善して痛みをやわらげる効果もあります。全身倦怠感、四肢の冷感、下痢、腹痛を呈する方に用います。主薬の附子は熱に対する代表的な生薬です。

大建中湯(だいけんちゅうとう)
 体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるものとされています。消化器を中心として身体を温め血液や水分の流れを改善することにより、四肢や腹部が冷え、腹痛、腹部膨満感のある場合に用います。お腹をこわしやすい方に向く漢方と言われています。冷えて腸が痛む状態であれば、下痢、便秘、腹部膨満感等の様々な症状に効果的であると言われています。類似の漢方として、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、四肢の冷感を対象とすることは似ていますが、より顕著な場合で下腹部痛や腰痛が強い場合に用います。

釣藤散(ちゅうとうさん)
 体力中程度又はやや低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、慢性に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向にあるものとされています。朝方や寝起き時や午前中に頭痛や頭重感がある場合によく用いられます。まためまい等を生じるメニエール症候群にも有効とされています。その他で、耳鳴り、肩こり、のぼせ、抑うつ、不眠などにも用います。処方の中心生薬は、文字通り釣藤散です。類似の漢方として、抑肝散は不眠、抑うつ傾向は同様に対象となる症状ですが、頭痛や頭重感が顕著ではない時に用います。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
 比較的体力の低下した成人女性に適している漢方です。効果又は効能は、筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の諸症として、貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎等が挙げられています。痛みをやわらげたりホルモンのバランスを改善する効果も色白でなで肩の「当芍美人」に用いられることが多いとも言われています。類似の漢方として、加味逍遥散は、不安や不眠等の神経症状が強い場合に用います。生薬は、文字通り当帰と芍薬が主になっています。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
 体力中等度以下の方に適した漢方です。効能又は効果は、気分がふさいで、咽頭、食道部に異物感、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症として、不安神経症、神経性胃炎、不眠症、つわり等が挙げられています。喉の違和感や不快感をはじめ、不安、不眠、抑うつ傾向、動悸、めまい等に用いることがあります。喉のつかえ感がある方によく用いらえる漢方です。類似の漢方として、加味逍遥散は同様の症状に適していますが、喉の異常が顕著でない場合、苓桂朮甘湯は喉の異常が顕著でなくめまいや身体が動揺する感じが認められる場合に用います。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効能又は効果は、消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質の者の次の諸症として、夏やせ、病後の体力増強、食欲不振、胃下垂、感冒、多汗症等が挙げられています。虚弱体質や慢性疾患をはじめ様々な原因で体力が低下した状態に用いることがありますが、特に消化器機能や呼吸器機能が低下して、身体の疲れ、食欲不振、長引く風邪等の場合に適応があると言えます。風邪をひいた後に食欲がでない、微熱がひかない、倦怠感がとれないといった場合に効果的と言われています。 類似の漢方として、人参養栄湯と帰脾湯は不安や不眠が強い場合に用います。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効能又は効果は、悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいがあり、四肢に疼痛冷感のあるものの次の諸症として、感冒、気管支炎が挙げられています。発汗作用があり、身体の熱や腫れ、痛みを軽減します。体力が低下した方、特に高齢者や虚弱な方の感冒や気管支炎に利用されることが多いようです。類似の漢方として、桂枝湯は悪寒が軽度で発熱が強い場合、小青竜湯は体力が中程度で咳や呼吸の苦しさを呈する場合に用います。

抑肝散(よくかんさん)
 体力中程度の方に適した漢方です。効果又は効能は、虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症として、神経症、不眠症等が挙げられています。神経が過敏で興奮しやすく、怒りやすい、イライラしてしまう等の症状の場合に用います。もともとは小児に対してよく用いられていた漢方ですが、興奮をしずめる生薬である釣藤鈎や柴胡が中心になっており、精神科領域でもよく用いることがある漢方と言えます。類似の漢方として、抑肝散加陳皮半夏は、比較的体力が低下して症状が慢性化している場合に用います。

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症として、神経症、不眠症等が挙げられています。神経の昂りや筋肉の強張りを緩める作用があり、精神神経症状に効果があると言われています。上記の抑肝散を用いるべき状態よりも体力が低下している方に用います。類似の漢方として、抑肝散以外で加味逍遥散は、体質虚弱、特に女性で四肢冷感、精神神経症状を伴う場合に用います。

六君子湯(りっくんしとう)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、胃腸が弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症として、胃炎、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐等が挙げられています。胃もたれや胃がチャポチャポするように感じられる方に向いています。類似の漢方として補中益気湯がありますが、六君子湯が食べようという気持ちがあって食べ始めてもすぐにお腹がいっぱいになってしまう、もたれるという場合に用いるのに対して、補中益気湯は食べること自体に意欲がわかない、すなわち食欲そのものがない場合に用いることが多いです。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
 比較的体力の低下した方に適した漢方です。効果又は効能は、めまい、ふらつきがあり、または動悸があり尿量が減少するものの次の諸症として、神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛が挙げられています。比較的体力が低下した方でめまいや身体の動揺感、たちくらみ等の症状がある方によく用います。身体が丈夫ではなく繊細な方に向く漢方と言われています。類似の漢方として、当帰芍薬散は、同様の症状が対象となりますが下腹部痛や月経異常、貧血等を伴う場合に用います。

(注)当ページでは、以下の文献・書籍を参考にしています。
  ・松田邦夫、稲木一元:体質の鑑別、漢方治療のABC(日本医師会)
  ・ツムラ医療用漢方製剤(株式会社ツムラ)
  ・宮原 桂:漢方ポケット図鑑(源草社)
  ・漢方製剤 活用の手引き(証の把握と処方鑑別のために)(株臨床情報センター)
  ・幸田るみ子:精神症状と漢方薬(日本医師会雑誌第143巻第7号P1501)


千葉県千葉市の心療内科・精神科・メンタルクリニック、千葉モノレール 千葉公園駅徒歩3分。

椿森クリニック

〒260-0042
千葉県千葉市中央区椿森2-7-13

TEL 043-256-6681
FAX 043-256-6682

E-Mail:
info@tsubakimori-clinic.com

24時間予約システム(初診・再診)

ネット予約は現在、一時休止しています。
電話での予約をお願いいたします。



千葉市の心療内科 携帯サイト  携帯サイトはこちらから