椿森クリニック 診療内容(心療内科の病気と治療法) うつ病
千葉市の心療内科・精神科・メンタルクリニック 精神科デイケア

うつ病

症状や特徴 うつ病

7人に1人が一生の中で1回はうつ病にかかるという報告もあります
 WHO(世界保健機関)は、世界的にうつ病が増加していると報告していますが、うつ病の増加傾向は我が国でも同様です。内閣府の「障害者白書」によると、精神障害で苦しむ方は250万人とされていますが、そのうちうつ病を含む気分障害の患者数は104万人となっています。

 また7人に1人が一生の中で1回はうつ病にかかるという報告もあります。さらに、自殺者の約半数が自殺直前の段階でうつ状態にあると言われており、社会的にも大きな問題となっています。

 うつ病の原因には、ストレスの増大が挙げらます。社会的な場面からは高度情報化、経済の低迷と不景気に伴うリストラから始まり、一人ひとりの場面からは新しい仕事のアサインやポストの昇進・責任の増大、仕事量の激増、職場内での難しい人間関係等が挙げられます。

 うつ病は「心の風邪」と言われることがありますが、これは当たっている面がある一方、外れている面もあります。当たっている面としては、うつ病は風邪のように誰にでも発症することがあり、適切に対処しなければ長引いて重症化するということです。一方外れている面としては、風邪に比べてうつ病は簡単には治りませんし、短期間の間に再発することがあります。

 社会的な誤解として、うつ病は、個人の生活に問題があったり、心が弱いから(自分に対する甘えがあるから)だという思い込みがあります。うつ病は誰でも罹りえる病気です。家族や職場等の周囲の誤った思い込みが、うつ病の症状とは別に患者を苦しめ追い詰めてしまうことになってしまいます。

当院での治療方針 うつ病

うつ病は、早い段階でしっかりとした治療をすれば基本的には治る病気です
 うつ病は、早い段階でしっかりとした治療をすれば基本的には治る病気です。しかし、患者様によってその段階(症状や置かれている状況)は様々であり、かなり症状が重くなってから医療機関を受診する人もいれば、軽い症状のうちに受診する人もおられます。したがって、一人ひとりの症状や置かれた状況を十分把握した上で、治療の内容や進め方を決めていくことになります。

 うつ病の治療の基本は「休養」、「薬物療法」そして「精神療法」の三つです。休養について、うつ病の患者様は心身ともに疲れきっておられ、エネルギーがなくなってしまっている状態です。休むことに抵抗を感じる患者様もおられますが、休養はうつ病の治療の中でも極めて重要な要素です。

 まずは、自分が病気であることを自覚して、休養をとることが重要です。そして、家族や職場等の周囲の人は、本人が安心して休養できるように、心身両面から支えてあげることが大切です。

 薬物療法としては、基本としては、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)であるパロキセチン(パキシル)、フルボキサシン(ルボックス、デプロメール)、セルトリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)などの薬やSNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)であるデュロキセチン(サインバルタ)、ミルナシブラン(トレドミン)等を用いることがあります。高齢者や不眠傾向が強い方は、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)を用いることもあります。

 どの処方であっても、患者様の症状や状態に応じて、最初は少なめの量から始め、効果と副作用のバランスをみながら少しずつ量を増やし、患者様一人ひとりに最もあった量や服用方法を見極めていきます。患者様の状態に応じて、抗不安薬や睡眠薬を併用する場合もあります。抗うつ薬は、服用を始めてから効果が現れるまでに、1~2週間ほどかかります。効果が出る前に、副作用が先に現れることもありますので注意が必要です。

生活上の注意 うつ病

 うつ病の治療を進めていく上で(また再発を防ぐ上で)、うつ病を発症する引き金となったストレスを避けることが大切です。そのことを基本として、以下に8つの日常生活のポイントを整理します。

 ①十分な睡眠を心がけましょう。睡眠は、うつ病予防に限らず、脳と体を休ませて健康な生活を送るために不可欠です。就寝時間と起床時間をできるだけ一定にするよう心がけましょう。寝付けなかったり、早朝に目が覚めてしまったりする場合には相談してください。

 ②自分の考え方や性格を見直しましょう。生真面目、完璧主義、自分に厳しい、凝り性、気を遣うなどの性格がある方がうつ病を発症しやすいと言われています。自分を追い込んでしまうことは危険です。自分の性格を理解して、無理が重ならないようにコントロールすることが大切です。

 ③休養を取りましょう。休みをとらないでいると、ストレスが溜まってうつ病を再発する危険が高まります。意識的に休養をとって、ストレスを発散させるようにしましょう。

 ④生活のリズムを作りましょう。なるべくいつも同じ時間に就寝・起床するようにして、朝起きたら部屋のカーテンを開けて日光を浴びるよう心がけましょう。毎日、規則正しく食事をすることもリズムを整える上で効果的です。

 ⑤3度の食事が大切です。栄養バランスのとれた食事を心がけ、自分の体をいたわってください。

 ⑥アルコールは控えましょう。適度なアルコール摂取はストレスを発散させる効果が期待できますが、過度の飲酒は依存症を引き起こす危険性があります。

 ⑦適度な運動に心がけましょう。運動はストレスの発散に役立つほか、食欲を増進させ睡眠の質を高める効果も期待できます。ウォーキングやストレッチなど、自分の体力に合わせて無理なく続けられる運動がいいでしょう。

 ⑧自動車に運転には注意しましょう。うつ病の急性期には集中力や判断力が低下するため自動車の運転や機械の操作は避けたほうがいいでしょう。また薬の中には眠気をもようすものもありますから、不安な場合には相談してください。
                   (上記参考:こころの健康情報局 すまいるナビゲーター)

 また、社会復帰を果たしたときは、家族や会社側のうつ病への理解と協力が必要となります。仕事を再開する場合は、最初は勤務時間を短縮してもらったり、仕事内容も軽くしてもらうなど、リハビリ的な出勤から始めて徐々に体調を馴らしていくことが重要です。

 私も企業の産業医として勤務していた経験から、このリハビリ期間をいかにうまく乗り切るかが順調な復帰への最大のポイントであると経験しています。さらに、うつ病は、その日によって体調のアップダウンがある病気です。これらのうつ病の特徴を、家族や周りの人達が理解していただくことが重要な鍵となります。

 なお、お薬については、自己判断で決して中止しないでください。服薬を中止すると、うつ病の再発や悪化につながる危険性がありますお。状況によってはまた数ヶ月か、数年の治療を要することもありますので、十分な注意が必要です。うつ病という病気は、短期間で治るという病気ではありません。焦らずに、じっくりと治療に取り組むことが大切です。


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